2010年02月19日

勇気をくれる、ヘボン語録

今日は、ちょっと手抜きですがヘボン博士の日記から、ちょっとすてきだなと思うことばをいくつかひろってみます。
ヘボン博士のことを読み、調べ、どんどん知っていくにつれて、この偉大な一人の人のことがとっても大好きになっています。
今ではすっかりもっとも尊敬する人物の一人として挙げることができるくらいになっています。残念ながら、その功績はすっかり歴史に埋もれてしまっているので、ぜひ光を当てられたらと思っています。

この語録も、ヘボン博士の飾らない、誠実な人柄が出ていると思います。

ヘボン博士の手紙はすべて、実の弟のスレーター・ヘップバーン(そう、本当はヘボン博士の苗字はヘップバーン)に向けて書かれています。


「『苦しめられることは、私にとっては善いことでした』と私は言えるのです。」

「わたしはこの国(日本)において役に立つものになるかもわかりません。どんな小さなことであっても、とにかく何か役に立つことをやろうと努めています。」

「わたしは、この著書(和英五林集成・日本初の和英辞典)を完全なものとして出版するのではありません。否、完全にはほど遠いものですが、すべての人々にとって、非常に利用度の高いものです。」

「わたしは一生懸命働いている。忙しく、働くことが好きだ。しかし、しばしば疲れてしまう。」

「わたしはこういう考えをもっています。人はその事業を経営するにあたり健康であり、勤勉と正直と礼譲とを合わせもち、それに信仰をもっておれば、最後に成功すること確かであるということです。進歩はおそくとも忍耐すれば失敗することはありません。」

「わたしどもを、それぞれの場所に働くよう命じたもうた方は、なにがわたしどもに最善であるかを知っておられるから、わたしは他の人以上に何らか、よい利益を得ようとは考えません。偉大なことは、わたしどもの仕事をよくなし遂げることです。自分のことや自分の利益のみを第一に重要なこととして、これを求めようとしないことです。」

「わたしは、祖国から離れて長い年月旅人の生活を送ってきた者であり、地球の果てで異教徒の偶像崇拝者たちの中で開拓宣教師としての生活を送り、世界の海をこえて旅した者です。むずかしい外国語を語らねばならず、その上幾多の危険に身をさらしつつも、なおおそらく、故国にあって静かに生活したよりもはるかに、生活を楽しんできたのです。」

出展:高谷道男編訳「ヘボンの手紙」有隣親書(絶版です...手に入らない...)


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Posted by 英会話ナチュラ・リングア横浜 at 00:12