2010年01月27日

日本の男はなぜエスコートができないか!

いや、私が言ったんじゃありません!
私のまわりの女性達が集まって話している時に盛り上がった話題がこれ。
どうやらデートの時に、かなり不愉快な思いをしているようで、具体的に書くことは差し控えますが、男性のみなさま、女性達はけっこう普段の扱われ方に不満をもっているようです。

もちろん、欧米のように必ずドアを開けて待っていたり、クルマに乗るときにドアを開けてくれたりなど、映画でよくみかけるような欧米風のエスコートまでは求めていないという声も多かったのですが、おそらくちょっとした気遣いが足りない! どうやらそういうことが、ちりも積もって山となっているみたいですね。

さて、そんな日本の男性と比較対象になっているのが、おそらく欧米の男性のレディーファーストの精神や態度でしょう。ちなみに、英語でいうと、Ladies first と "s" がつきます。

私自身のアメリカでの生活を振り返って考えると、たとえばドアを開けたりなどは、女性に対してだけでなく、男性に対してもふつうにしていました。先にドアにたどりついた人が、後から来た人のためにドアを開けて待っているのです。

また、"After you." という言葉もよく聞きました。「お先にどうぞ」という意味です。ドアやエレベータなど、ありとあらゆるところで、先に人を通したり、乗せたり、道を譲ったりなどするときに、言ったり、言われたりします。

また、マナーとはちょっと違いますが、人とすれ違ったときなど、まったく見知らぬ人でも目があったらほとんどの場合、会釈をしたり、にっこり笑ったり、"Hi"と挨拶したりということが普通でした。もちろん大都会に行くとちょっと頻度は違ってきますが、それでもお店などで目があったりすると、挨拶したりします。

日本では、ほとんどの場合、人と目を合わせることは避けますよね。わざと目を合わせると、すっと目をそらされてしまいます。微笑みかけると、たいていは変な人になってしまう...!習慣の違いですから、仕方がないですが。

実は、友達にいつも呆れられますが、私はけっこうどこでも知らない人にも気軽に話しかけて、あちらこちらで友達をつくってしまうのですが、これってきっとアメリカでの経験が影響しているのかもしれません。

欧米のエスコート文化の背景には、人との距離が近い、あるいは日本と違った距離感があるということがあるかもしれません。

また、アメリカなどでは、子供の頃から、ちょっとドレスアップして出かけるパーティがあったりします。そこで、マナーや異性の扱いを学んだりします。特に、高校卒業時のプロムは映画でもよく出てくるので、ご存じかと思いますが、必ず男女ペアで参加するパーティで、男の子はパートナーの女性を家まで迎えにいき、終わった後はしっかり送り届けます。当然親と顔を合わせる訳ですから、マナーなどもきちんとしてないとちょっと後からまずいことになります。

大学でもこういったパーティはよく開かれています。最近は、ちょっとカジュアルになる傾向があるかもしれませんが、大学がバックアップして、Student Body / Student Government (生徒の自治会)が主催するものは、私が行っていた大学でも、しっかりドレスアップしていくものが多かったと思います。

大人になってからもよくパーティがあって、男女ペアという条件がほとんどですから、エスコート術をマスターしていることが必須です。

たぶん、日本人の男性がエスコートが苦手なのは、単にそういう、ドレスアップするパーティ等の機会がないからということが言えるかもしれません。

そのうち、「男を磨く英会話」というのをやってみようかなと計画中です。英語を学びながら、エスコート術も身につく、そんな英語講座。日本男性、頑張りましょうね!  


Posted by 英会話ナチュラ・リングア横浜 at 03:16総合

2010年01月26日

Twitter 英語アシスト 無料サービス始めました!

英会話ナチュラ・リングア横浜では、Twitter 英語アシスタントサービスを試験的にスタートします。英語を学んでいて出会う疑問や質問から、仕事上でぶつかるお悩みごとまで、気軽に相談できます。

相談の送り方は簡単です。あなたの Twitterのアカウントから以下の通りに打ち込んで、普通に送信してください。

@naturalingua Asst_me お困りごとを書いてください

あなたの相談に140文字でお答えを差し上げます。
英語に関する気軽なちょっとしたお困りごと、疑問、質問にぜひご利用ください。もちろん無料で利用していただけます。

お願い:
(1) 返答にはお時間をいただく場合があります
(2) 送信はダイレクトメッセージではなく、普通の投稿として送信してください。
(3) プライバシーに関わる情報を書かないように注意してください。
(4) 相談はあくまでも一回の送信で収まる範囲でお願いします(つまり140文字以内)。短時間に複数に分けての送信を不愉快に感じる方もいらっしゃいます。Twitterコミュニティへの配慮からも、守っていただくようお願いします。
(5) 回答は誠意をもっていたしますが、あくまでもアドバイスのひとつであることを御了承ください。

なお、サービスの利用には、 Twitterのアカウントが必要です。まだの方は、ぜひこの機会に登録を!

この件に関するお問い合わせは下記までお願いします。

また、140文字で収まらないもっと突っ込んだ相談をしたい、英語に関する本格的なサポートが必要という方は、以下のメール宛に別途ご相談ください。

英会話ナチュラ・リングア横浜
代表 潟沼 潤(かたぬま じゅん)
natura.lingua@gmail.com  


Posted by 英会話ナチュラ・リングア横浜 at 02:30総合

2010年01月23日

映画を字幕なしで観たい! そのコツは...

昨日は、「かいじゅうたちのいるところ」を観てきました。巷では「アバター」見た? が合い言葉のようにつぶやかれてますが、私としてはアバターより先にやっぱり「かいじゅう」です。とっても楽しかったですよ! 映画のことについては、また別の機会に書くことにして、今日は、Twitterでの予告通り、映画を字幕なしで観るコツについてです。

英語を学んでいる人に、学習の目標を挙げてもらうと、「映画を字幕を見ないで楽しめるようになりたい!」という方が多いです。気軽に外国語に触れられるということでも、映画は身近です。字幕を見ながらでも十分楽しめますが、やはり俳優達がしゃべっている言葉をそのまま聞き取れたら、楽しみが一気に広がりますよね。

さきほどGoogleで「映画を字幕なしで」と検索してみたら、かなりの数のサイトがヒットしてきました。いくつか見てみましたが、みなさんいろいろ工夫されていて、なるほど、と思うようなアドバイスや勉強法が並んでいます。よければ、一度検索してみてください。

映画を字幕なしで見るということは、当然リスニングの力が必要ということになります。映画でリスニングができるようになるための教材としては、映画の脚本を対訳で載せて解説を加えた、スクリーンプレイシリーズ、DVDの英語字幕、また、最近ソースネクスト社が出した「超字幕」という便利なソフトも出ていてます。映画の横に英語の台詞と日本語訳が出てきて、クリック一つで何度も繰り返しが出来たり、辞書を引いたり、お気に入りの台詞をマークしたり、かなり面白いソフトです。

また、英語のサイトですが、これもGoogleで "screenplay" (映画の脚本のことです)と入れると、無料で映画の脚本が読めるサイトがいくつか出てきます。たいていの映画の脚本は読めます。でも、これって著作権どうなっているのかちょっと気にはなりますが... 映画の脚本を英語で書こうとしていて、私は、映画の脚本の書き方の勉強のためにけっこう利用しています。

さて、もちろん、こうした勉強法は十分効果があると思いますが、実はもっと簡単で大切な方法があるんです。

今まで挙げた勉強法に共通するのは文字で書かれたスクリプトを見ることで、聞いたときに理解をしやすくするということです。この方法のよい点は、文章でしっかり理解をして、正確に内容がつかめるようになるということです。ただ、やはり文字を意識してしまうという点では、耳から聞くということにひとつクッションがはさまってしまう感じがします。いつまでも教科書であるスクリプトから離れられない...

私がオススメしたいのは、ちょっと回り道になるかもしれませんが、身体の機能をフルに使って映画を楽しむ方法です。なんだそんなことと言われてしまうかも知れませんが...

基本は、シンプルです。意味を理解しようという気持ちをストップさせて、ただ純粋に音に耳を澄ませてみましょう。それじゃストーリーが分からないよ!といわれそうですが、映画は映像だけでかなりストーリーが分かるように作られてますから大丈夫。嘘だとおもったら、一度DVDの音を消して映画を見てみてください。アメリカの大学院で映画の授業を取っていた時に、映像でどのように物語を伝えるかを研究するために課題として出されて、何本も観てみましたが、けっこう伝わってくるものです。映画館で観るときはもったいないということなら、借りてきたDVDでやってみてください。

どうしても字幕を見てしまうという場合は、目を閉じて音だけ聞く... これは映画館ではなくDVDで!

言葉はその言語に特有の音の組み合わせで成り立っています。この音の特徴をきちんと身体で聞いて認知できるかどうかが、実は一番大切なことなんです。中学から教科書で英語を学んでいる私たちは、どうしても文字から英語を理解しようとしますし、聞いていても文字で書かれた単語や文章を「正確に」思い起こそうとしてしまいます。

聞いているようでいて、実はまったく音を聴いていないのではないでしょうか。意味がわからなくても、まずは音の響きやスピード、リズムを楽しむ。これをしばらく続けていると、少し時間はかかりますが、中学からずっと勉強して文字としては頭に入っている英語と音のリンクが自然と出来てきます。そうなったら、どんどん聞こえてくる範囲が広がって、いつの間にか字幕を見ないで映画を見て笑っていた!そんな瞬間がやってきます。そうなると、音だけじゃなく、いろんな感覚が敏感になってきて、映画を見る時だけじゃなく、生で外国人と接している時にも、よりコミュニケーションがスムーズになってくるはずです。

英語を学ぶ時も、頭だけでなくぜひ身体全体の感覚をフルに使ってみてください。きっとびっくりすることが起きてきます!  


Posted by 英会話ナチュラ・リングア横浜 at 14:13

2010年01月22日

英語ができるようになる究極のコツ!

英語ができるようになる究極のコツ!
それは、間違ってもいいんだって思うこと。 楽しみながら英語をどんどん吸収して、吸収したものを機会あるごとに出し惜しみしないで使ってみましょう。また、自分の英語はまだまだって開きなおることも大切です。「なんで自分の英語はだめなんだろう...」というのと、「自分の英語はまだまだ」というのとでは、ほら、まったく受ける印象が違いますよね。

私が、かつてアメリカの大学院に留学していたときのことです。比較文学というのを専攻していました。
週3回の小説の授業を取っていて、毎回小説を1冊読んでくることが必須の授業です。課題になっている小説はもちろん英語で書かれたものばかり!しかも、かなり長い! そんな長い小説を週3回読まなきゃいけないのですが、まったく読み切れない...。

このままではおちこぼれる! そう思ってせっぱつまっていたある日、隣に座った英文学専攻のクラスメイト(もちろんアメリカ人)にふっと何の気なしに「ねえ、今日の課題読んできた?」って聞いてみました。

そのクラスメイトの答えが、"Are you kidding? it's impossible!" 「ばーか、こんなの読みきれるわけないだろう!」
それを聞いて、すっと楽になったのをいまでも鮮明に覚えています。

アメリカ人でも読みきれないんだから、外国人の俺が読めなくても別に気にすることないか...。それから、読み切れない時は、実は便利な本が図書館にあるのを発見。小説あらすじ集。これを見つけてから、読み切れない部分は、あらすじで補足したりしました。また、よくよく読書課題を見ると、ドイツ文学やフランス文学、イタリア文学など、英語への翻訳ものもかなり入っていました。アメリカ人が自分の言語に訳されているものを読んでいるなら、俺だって日本語訳を読んでも別にいいか。そう思ってからは、翻訳ものは日本語訳を読むようにしました。そんなふうにいろいろ工夫するようになっていきました。

どんどん気が楽になって、いろいろ工夫をしながらクラスに参加できるようになって、気がつくと、クラスの中で一二を争う発言の多い学生になっていました!もちろん、話すときも課題のレポートを書くときも英語は間違いだらけでしたが。でも、まあいいかと思って続けていると、どんどん上達していきました。

英語ができるようになる究極のコツとは!
「間違ってもいいや」
「まあ、いいか...」

リラックス、リラックス♪

追伸: ところで、経営者や人事部のみなさん。英語を昇進の条件とかにするの、そろそろやめませんか? それより、twitterやブログで外国人のフォロワーをたくさん作って、活発にやりとりしている人にインセンティブをあげるとか。twitterやSNS、ブログでつながった人脈って、外国でいざという時に役にたつと思うので。  


Posted by 英会話ナチュラ・リングア横浜 at 01:05

2010年01月21日

英語はお酒と相性がいい?

20日の夜は、高校の同期生がオーナー店主をやっている、渋谷のバー、Li-Po に行きました。ここは、東京に出てきている高校の同期が時々集まります。でも、今日は誰も来ないだろうから、一人でゆっくり飲もうと(といってもほとんどまったく飲めませんが...)思っていたら、9時過ぎに、いきなりグラフィックデザイナーをやっている同期が奥様と、同じくグラフィックデザイナーの人を連れて、お店に入ってきました。

いつものように、楽しくおしゃべりをしながら、私が飲んでいたのはシャンディガフ(というよりジンジャーエールのビール割りですが...)。それが空になって、次は何にしようかと考えていると、友人がすかさず、「ジャック・ダニエルをソーダ割りにしてみたら?」お酒初心者の私は、それを真に受けて注文しようとしたら、店主に止められ、結局、もうすこし初心者むけのものを頼みました。

さて、ジャック・ダニエルといえば、アメリカ・テネシー州生まれの、アメリカ連邦アルコール法の分類では Bourbon。でも、あえてテネシーウイスキーと呼ばれているお酒... などという解説は必要ないですよね。

さて、お酒の話題を書いているのは、理由が2つ。

(1)お酒の生い立ちを調べていくと、けっこう言葉の勉強になります。
今回、あらためてジャック・ダニエルの公式ウェッブをみてみましたが、これが結構面白いです。Jack Danielがどのようにして出来たかという説明ではなく、短いエピソードが集まった感じになっています。だから気軽に読むことができます。たとえば、ジャック・ダニエルの誕生日は一応9月ということになっているけど、実際は町の大火事で記録が焼けてしまって、実際いつが本当の誕生日なのか分からない...。ジャック・ダニエルと音楽、など、面白そうなコラムがいくつもあって、それこそグラスを片手にゆったりと楽しめます。お酒好きの人は、きっと興味があるかと思います。他のお酒の名前の由来なども調べてみると英語の勉強になるかもしれません。あ、ワインはきっとフランス語ですが...

(2)アルコールが入ると、リラックスして言葉が話しやすくなる?
実際のところはどうか分かりませんが、私の友人でも、普段は英語がとっても苦手といっていますが、お酒が入るとなぜか英語を話し出します。それがけっこうスラスラと出てきます。日本人が英語が話せない野は、完璧に話そうとして緊張してしまって言葉が出てこなくなるということも言われています。お酒を飲むと、そんな堅さがとれて、適度にリラックスできるのか、ほとんどしらふの私には、とっても面白いのですが、大胆になる方が多いようです。お酒を飲むと、英語もできるようになるのかも。
まあ、何ごともほどほどが大切ですから、無理をしない程度に... それと男性の方、たまたまいた外国人の女性に話しかけてみるのはいいかもしれませんが、日本人とは距離感が微妙に違いますからお気を付けて...  


Posted by 英会話ナチュラ・リングア横浜 at 10:39英語学習

2010年01月20日

ロバート・サブダの飛び出す絵本でハートを鷲づかみ!

クリスマスの時期にたくさん本屋さんに並んでいたので、たぶんご存じの方が多いかと思いますが、ロバート・サブダが私の周りでブームになっています。私も、本屋さんで初めて見た時、子供の頃によく見ていた飛び出す絵本とはずいぶん違って、すごく精巧な作りに驚きました。しばらくして、女友達が渋谷でやっているバーに行くと、本屋で見た不思議の国のアリスの飛び出す絵本が!友達もすっかりお気に入りになっていて、その後行くたびに飛び出す絵本が増えていきました。

ロバート・サブダ。ニューヨーク在住の絵本アーティストです。絵本作家というよりも、たぶんアーティストと呼んだ方がぴったりきます。まだ、見たことのない方は、ぜひ近くの大きな本屋さんの児童書コーナーに行ってみてください。サブダの絵本の本当のすごさは、たぶん体験しないと分かりません。普通よくある飛び出す絵本は、絵が単に立体化したという感じですが、サブダの場合は、立体化された絵自体に物語りがあり、世界があり、動きがあり、時には音や空気、あるいは香りや触感があるように感じさせもします。もちろん、広げたときに、これどうやって作ったんだろうという驚きと、たたむ時にまた、これどうやって納まるように設計するんだろうというさらなる驚きがあります。

公式ウェッブサイトによると、ロバート・サブダは、ミシガン州のデトロイトから100キロ少し西にいったところにあるピンクニーという、人口2千人ほどの村で生まれ育ちました。子供の頃、親がいつもお話を読んでくれるような家庭で育ちました。父親は石工と大工で、自分の手で何かを創り上げることへの興味は父親の影響で培われました。

また、地元のダンススクールを営んでいた母親のところで、タップダンスをしたり、ダンスで物語を表現したり、また背景を作ったりという芸術表現を楽しんでいました。

学校では、サブダがアートが大好きなことを知っていた先生に、学校の掲示板を作るのを任されて、紙のコラージュで掲示板を飾ったりしました。

飛び出す絵本との出会いは、なんと歯科医院でのことでした。最初にいった歯医者でとっても痛い思いをしたので、そこには絶対に行きたくないということで、新しい歯医者に連れて行かれました。そこで気を紛らわせるために、母親から言われて本を取りに行ったサブダが手にしたのが飛び出す絵本でした。英語でいうと Pop-up book。そこで出会った本に魅せられて、やがて美術学校に進んだサブダは出版社の子供の本の部門でインターンシップをしながら、絵本についてあらゆることを学びました。

下着のパッケージデザインの仕事をしながら、やがて子供の本のイラストの仕事をするようになり、ずっとやりたかった飛び出す絵本を作るチャンスをねらっていました。

今では、散らかり放題でも誰からも怒られない環境で、好きなだけ飛び出す絵本をパートナーと制作しています。

サブダの本はもちろんですが、彼の公式ウェッブサイトも覗いてみてください。本の紹介はもちろんですが、面白いのは、"Make your own pop-ups" というページがあって、簡単なものから、ちょっと手の込んだものまで、写真といっしょに詳しく手順が載っていて、自分で飛び出す絵本を作ってみることができます。説明が英語ですから、英語の勉強だと思ってチャレンジしてみてはどうでしょう? 飛び出す絵本作りを楽しみながら、英語も勉強できる。まさに一石二鳥です。

さて、私の女友達によると、女性はこの絵本をプレゼンとされると喜ぶこと間違いがないそうです。サブダの飛び出す絵本をプレゼントして、意中の女性の心を鷲づかみにできるよとのこと。男性の方、試してみてはいかが?  


Posted by 英会話ナチュラ・リングア横浜 at 00:47総合

2010年01月19日

たくさん話せば英会話が上達する?

どんなことでも、上達の秘訣は数をこなすこと。たしかにこれは理にかなっているように思います。ゴルフだって、歌だって、料理だって、なんであってもとにかくたくさん数をこなしていればそのうちうまくなる。英語も同じで、話せないのは話す練習が足りないから。とくにネイティブと話す機会が多ければ、英語がどんどん上達するに違いない。そう考えている方が多いのではないでしょうか。でも、実はそうでいとしたら...。もしよかったら、ちょっとだけ私の話におつきあいください。

例えば...。あなたがまったく、プールでも海でも泳いだことがなかったとします。さて、泳げるようになるためには、どうしたらいいでしょうか。実は、私の父は北海道の小樽近辺で育ったのですが、小さい頃、港で遊んでいると大きなお兄さん方に、背中をどんと押されて海に突き落とされたそうです。もちろん、小さくてまだ泳げなかったので、当然あっぷあっぷもがいていると、このままだと溺れる!という瞬間に、大きなお兄さんたちの一人が飛び込んできて、助け上げてくれます。しばらくして、ようやく落ち着いて遊んでいると、また、どんと背中を押されて海の中へ。またあっぷあっぷしていると、あぶないところで助け出され、しばらく落ち着いて遊んでいると、またどん!、と。そんなことを何度も繰り返しているうちに、いつの間にか泳げるようになっていた。そんな話をよく聞かされました。考えてみれば、ずいぶん荒っぽいですよね。下手するとほんとうに溺れかねない。今なら、いじめと言われて大問題になりそうです。でも、もしかしたら海の近くの子供達は、今でもそうなんでしょうか。

泳げるようになったといえば、たしかに何度も数をこなしているうちに(つまりは、溺れかけながらも、強制的に何度も繰り返しているうちに)、父は泳げるようになりました。でも、父には内緒ですが、たしかにどんなところでも泳ぐのですが、やっぱり自己流というか、水泳の選手のようにきれいなフォームではないなと子供心に思っていたものです。別にきれいなフォームじゃなくても、とりあえず泳げればいいじゃないかという声も聞こえてきます。でも、一流の水泳選手のきれいなフォームというのは、一番無駄なく身体に負担が少なく、効率よく泳ぐことを可能にします。だから、やはり自己流で無理がある泳ぎよりも、基本がしっかりできたきれいなフォームの方がいいと思います。

さて、これを英語の学習に置き換えてみましょう。話せるようになるためには、とにかく数多く話せばいいということで、いきなりネイティブスピーカーと会話を始めます。その結果、溺れてしまって命が危険にさらされるということはないとしても、いつもなんとか単語を並べて、文法はあやふやで、発音もいまひとつ自身がなくて、自己流の英語から抜け出せない。そんな声をよく聞きます。では、話す練習をたくさんやっても上達しないのなら、いったいどうしたらいいのでしょうか。それに答えを出しているのが、外国語を学ぶということを科学的に研究している第二言語習得研究です。次回は、科学的にどうしたら効果的に話せるようになるのかについて書きたいと思います。ヒントは、インプットを多く、アウトプットは適度にです。  


Posted by 英会話ナチュラ・リングア横浜 at 00:40

2010年01月17日

ヘボン博士についてのメモ書き その1

ヘボン博士はキリスト教の宣教師でしたが、日本において医療奉仕を通して、最初に西洋医学を紹介した人物といってもいいのかもしれません。また、和英語林集成とヘボン塾を通じて、言葉で日本と世界に橋を架け、さらに、聖書の翻訳で宗教界だけでなく、文学界にも大きな貢献をした人だといえます。

詳しくは、資料を読み始めたばかりで、今書くことができることはあまりありませんが、ひとつだけ面白い記述をみつけたのでそれを紹介します。

今読んでいるのは、望月洋子著『ヘボンの生涯と日本語』新潮選書。望月洋子氏は、作家、東西交渉史研究家で、この著書で、1988年『ヘボンの生涯と日本語』で読売文学賞受賞しています。wikipediaによると、昨年2009年の3月11日に亡くなっていらっしゃるんですね。まだ、最初の方を読んでいるだけですが、読みながら、ヘボン博士の人物像が心に伝わってきて、とっても感動してしまっています。ヘボン博士の人物もですが、これを書いた望月さんの思いも込められているように感じて、この方にお会いしたいなあと思ったりしていましたが、残念ながら、無理なようです。

ヘボン博士は、とっても意思の強い人だっただけでなく、とっても気さくで、また人格的にもたいへん優れた人だったようです。望月さんの本によると、あの有名な生麦事件(薩摩藩の大名行列に誤って紛れ込んだ英国人が行列の護衛の武士に斬り殺された事件)の際に、米領事館に警護のために詰めていた神奈川奉行所の定役人が、まっさきに呼びに走ったのが、ヘボン博士でした。英公使館には、お抱えの医師がいたにもかかわらずです。当時は、神奈川運上所詰めの役人の間では、ヘボン博士は「君子」と呼ばれていたようです。

また、ヘボン博士が日本に永住のために、夫人を伴って日本にやってきて、住居を構えた時に、従僕として便利な中国人を雇うといいという領事の薦めに対して、きっぱりと、日本に住む以上は、最初から日本人と起居を共にし、日本の習慣や言葉になじむべきだと譲らなかったということです。また、ヘボン博士は、実際には原語では、ヘプバーン(オードリー・ヘプバーンと同じです)を、本人はへバーンと発音していたが、日本人がその音を真似られず、訛って「ヘボン」と呼んだのを、いやがらずに素直にヘボンで通し、後には「平文」と漢字で署名するようになったという。そんな風に、細かい事にこだわならい、気さくな人物だったようです。

面白かったのは、ヘボン博士が、裁縫職人を雇うために、日本側に誰か紹介してほしいと依頼をしたのですが、簡単には決まらなかったようです。当時は外国人は異人と呼ばれ、近くに寄ると病気になるとか、またかなりの高給で雇われるとはいえ、言葉は通じないし、思う通りにならないと靴で蹴り飛ばされるから、日本人達はおそれをなしてなかなか仕事を引き受けたがらなかったということでした。ようやく、一人の若い裁縫職人が仕事を引き受けましたが、彼はすぐにヘボン博士や夫人の人柄に感銘を受け、ヘボン博士たちを「仏さま」と言っています。その職人の名前は、沢野辰五郎。18年間ヘボン邸に通い続け、後に日本の洋裁屋第一号となって、皇族のドレスなどを手がけるようになったそうです。実は、その沢野辰五郎が住んでいたのが、なんと私が今住んでいる浅間町なのです!なんだか、不思議な縁を、ますますヘボン博士に感じてしまいました。

幕末から明治にかけて、とっても大きな影響を与えたヘボン博士がまったく人々の記憶から消えてしまっているのはとってももったいないことです。このブログを通じて、少しでも光を当てて行ければとおもいます。そのうち、小説かドラマ、映画にしてみたいとも思ったりしてます!  


Posted by 英会話ナチュラ・リングア横浜 at 23:39横浜と英語

2010年01月16日

かいじゅうたちのいるところ

昨日からいよいよ公開になった映画「かいじゅうたちのいるところ」
Where the Wild Things Are かいじゅうたちのいるところは、Maurice Sendak の絵本の映画化。札幌で大学教員だった時にテキストとして使ったので思い出がある。

絵本をテキストに使ったのは、幼児教育学科の英語の授業だったこともあるが、アメリカの公共放送 (PBS) で 2008年まで放送された、Reading Rainbowという大好きな子供番組の影響もある。この番組のホストでエグゼクティブ・プロデューサーは、LeVar Burton。Star Trek: the Next Generation のチーフエンジニア、ジョーディの役者さんでもある。

番組の主な内容は、有名人による本の朗読とBurtonによる色々な職業の人へのインタビュー。そして、子供達が自分のお気に入りの本を紹介するというのが主な内容。センダックの絵本に出あったのは確かこの番組の中でだった。大物映画俳優など、びっくりするような人が登場して、本を朗読するのも、毎回見ていてとっても楽しみだった。

Burton がオススメの本を紹介した後の決まり文句、"But you don't have to take my word for it." が懐かしい!

Sendak の本との出会いも、この番組を通して。誰が朗読したのか、それとも子供達が紹介したのか、残念ながら記憶がないが、ちょっとグロテスクな感じの、でもとってもふしぎなかわいさがあるセンダックの絵本の世界に、すっと引き込まれていった感覚は今でも覚えている。

英語の勉強に絵本を選ぶ人も、けっこう多いと思う。文章が短いので、それほど負担なく読めるし、オススメ。
でも、なんでもそうだけど、勉強しよう!って構えないで、リラックスしてまずはその世界を楽しんで見るのがいいと思う。

言葉のリズム、絵との不思議なバランス、簡単だけど厳選されたコトバ、色、音、香り...
感覚を研ぎ澄まして、感じるものをすなおに受け取る...

絵本はそんなふうに、普段忘れていた感覚を呼び覚ますのにとってもいいのではないかと思う。
そして、感覚をすなおに解放して英語に向き合うと、きっと勉強しようとして聞こえてこなかったもの、話そうとして出てこなかった言葉、伝えようとしてうまく伝わらなかったことが、スムーズに回り出す。

映画ももちろん、楽しみです。上映館があちこちにあるみたいです。絵本と映画、どちらもおすすめします。
But you don' have to take my word for it!  


Posted by 英会話ナチュラ・リングア横浜 at 14:07総合

2010年01月15日

twitterで英語をやろう!

毎年、新年になると今年やってみたいこと、または今年の目標といったアンケートが行われたり、特集が組まれたりします。毎年、おそらくトップ3に入るのが、英語。今年こそ英語をやるぞ〜! そう決心してから... 余計なことですが2週間が過ぎました。英語の勉強、続いてますか?

いざ英語を学ぼうというと、今は選択肢が無数にあります。気軽なところとしては、NHKテレビやラジオの英語講座でしょうか。私は家にテレビがないので、最近はまったく見ていませんが、書店でテキスト見ると、けっこう面白いですよね。最近はネットでも英語に気軽に触れられるサイトがあるので、それをとりあえず読んでみるという人もいるでしょう。もちろん、YouTubeでもいろんな英語のビデオを見ることができます。または、書店に行ってよさそうなテキストをとりあえず何冊か買ってくる。iPodに英語のリスニング教材を入れて聴いているという人も多いですよね。そういえば、私の友人に、よさそうと思って買ってきた英語のテキストが使われずに山のようになっているという人がいました!もちろん、英語の学校に通うという人、資格試験に挑戦する人もいます。中には、英語を母国語とする彼氏や彼女を作ると言う人もいたりしますが。

でも、せっかく毎日やろうって決心して始めたのに、気がつけば一日休み、二日やすみ、次の日は再開して、その後三日休み... そうしているうちに、ああ、今年もやっぱりだめか〜。

英語の学習は、やはり毎日少しずつでも継続してやるのがいいのですが、多くの教材やプログラムは少なくとも30分か一時間程度の時間が必要ですし、ある程度の手間暇がかかります。英語をやろうと思うけど、結局面倒で続かないという人にオススメのものがあります。
それが、今大流行している Twitterです。

Twitterという言葉は知っているが、何かよくわからないという人のために説明すると、登録をしたユーザーが「つぶやき(ツイート」と呼ばれる、 140文字の文章を投稿ができ、投稿するとそれが全世界に公開されます。そうした世界中の人のつぶやきで、興味のあるものをただ読むだけでもいいし、または誰かのつぶやきに気軽に返信したり、リツイート(RT)といって、自分のつぶやきの中に引用したりもできます。そうすることで、とっても気軽でゆるやかなつながりが出来てくる、そんなサービスです。

ブログにも読者がいますし、たとえば mixiにはマイミクというバーチャルな友人関係をつくることができますが、同じことが Twitterでもできて、気に入ったつぶやきをしている人を「フォロー」といって、自分のお気に入りの公開つぶやきリストに加えることができます。フォローには、mixiと違って、特に相手の承認を必要としないので、気に入ったつぶやきの人を見つけたら、気軽にコツコツフォローしていくと、あっという間に数百人を超えてきます。そうやって人をフォローしていると、少しずつ相手からもフォローされるようになって、自分をフォローしてくれる人が少しずつ増えていく。そんなゆるいつながりをどんどん作っていけるのが本当に楽しくて、私もずいぶん楽しんでいます。もちろん、ネットの世界にはいろんな人がいますから、中には悪意をもった人がいたりしますので、そんな人をうっかりフォローしてしまっても、嫌だと思ったら気軽にアンフォローといって、フォローを外すこともできますし、「ブロック」といって、特定の相手のフォローを拒否することもできます。

さて、Twitterの解説が長くなってしまいましたが、人のつぶやきを読んで何が面白いのかという方もいるかもしれません。つぶやきには、いろいろあって、「これから昼ご飯食べます」といったつぶやきもたくさんありますが、テーマをしぼってつぶやいている人も多く、いろんな面白い情報に触れることができます。また、有名人もかなり Twitterでつぶやくようになってきていて、彼らのつぶやきも普通に読むことができます。もちろん、直接彼らに返信もできます。めったにないことかも知れませんが、あなたの返信が面白いと思ったら、もしかしたら有名人から返信をもらったりすることもないとは限りません。(実際に私も返信もらいました。)

ここまで、書いたら、勘のいい人はなるほどと思うかもしれませんね。そう、Twitterを英語学習に活用してみてはどうかというのが、私からの提案です。(タイトルにあるので、ばればれですが...)

そういうと、いきなり英語でつぶやきをしようという人がいるかと思います。実際グーグルで、「Twitter」「英語学習」などと入力して検索すると、「英語でつぶやくためには」、などといったサイトがいくつか出てきます。もちろんある程度は気軽に英語で書けるという人はぜひ挑戦してみてください。もしかしたら、外国のセレブから返信もらえるかもしれませんよ!

実は、私がオススメしたいのは、もっと気楽な方法です。Twitter初心者の基本は、いろいろな解説本にあるように、まずは人のつぶやきを読むこと。だから、まずは英語で書かれたつぶやきを読むことから始めてみてください。

Public Timeline(公開タイムライン)という、世界中の公開つぶやきがリアルタイムに見られるサイトを見ると、いろんな言葉で書かれたつぶやきが読めます。英語だけじゃなく、他の言葉のつぶやきもあります。そんな中から気に入ったつぶやきを見つけてフォローしてももちろんいいのですが、ふつうの人のつぶやきは省略が多かったり、twitter 特有の言葉使いがあったりで、慣れるまでけっこう分かりにくいですし、文章になっていない場合もけっこうあります。実は日本語は漢字を使えるので、情報量が英語などと比べると多くできるという利点があります。それに比べると、英語の場合は日本語よりもつぶやける内容量が限られてしまうので、どうしても文章が省略されてしまうということが起きてしまいます。でも、そんなふうに情報量が限定されていることが、英語学習にはぴったりだと私は思います。

では、どんな人のつぶやきを読むのがいいのかというと、有名なメディアや企業、有名ブランドなどが、公式のTwitterアカウントをとってつぶやき始めています。まずは、そうした中で、英語でつぶやいているものをフォローしてみてください。Twitterでは、ふつうにキーワードなどで検索もできるので、思いつくメディアや企業やブランド名を入れて検索してみましょう。あるいは、公式ウェッブサイトにいくと、twitterのアカウントがあると、twitterマーク(鳩のマークです)が表示されているので、そこをクリックすると、フォローできるようになっています。もちろん、twitterの登録がまだなら、まずはあなたが登録をすませておいてくださいね。

私がフォローしているメディアなどをいくつか挙げてみると

CNN
(いわずとしれた CNNの公式 つぶやき)

hollywoodtv
(ハリウッドセレブの主にゴシップネタが読めます)

http://twitter.com/iTunesMusic">iTunes Music

TIME
(雑誌 TIMEのつぶやき)

MTV

sesamistreet
(セサミストリートのつぶやき)

women's wear daily
(女性のファッション関係のつぶやき)


他にも、映画のピクサーや、ディズニーもアカウントがあります。(ディズニーはちょっと広告ばかりで私にはいまひとつでしたが...)

Twitterのよいところは、別に英語のつぶやきに限ったことではなく、日本語でもそうですが、フォローしている人のつぶやきを全て読む必要がないということ。さっと眺めるだけでもいいですし、最初に目に付いたものを読むのもよし、検索をかけてヒットしたものを読んでもよし。慣れてきたら、お気に入りの人だけを別にリストに登録したりもできます。

英語のつぶやきは大体がワンセンテンス。企業やメディアの公式 twitterは、文章のプロがつぶやいていることもあり、つぶやきが短くても洗練されていて、とってもわかりやすく、短く的確に表現する勉強にもなります。短いからそれほど難しい表現はつかっていないということも、英語学習には最適です。もちろん、わからない単語が出てくるとは思いますが、せいぜいワンセンテンスにひとつくらいですから、気軽に辞書で引いていけますよね。最近はオンラインの辞書がありますから、それを利用すると便利です。

短い文章でも、ちょっとした空き時間や通勤電車の中などで、気に入ったつぶやきを読んでいると、実際にはけっこうな量の英文に触れることができます。もちろん、他のつぶやきのように、返信したり、引用したりできますから、もしかしたら、返信返しがあるかも知れません。慣れてきたら、気になる俳優やミュージシャンを検索して、フォローしていくなんていうふうに世界を広げていけます。その頃には twitterにも慣れて、ちょっとした返信をセレブに出来るようになっているかも知れませんね。

ぜひ、twitterで英語。気軽に試してみてください。

ちなみに、英会話ナチュラ・リングア横浜もアカウントがあります。@naturalinguaです。


もちろん、英語をしっかり学びたいという人は、英会話ナチュラ・リングア横浜のプログラムが一番のオススメですが...
気になる方は公式ページをご覧ください。(とちゃっかり宣伝してますが...)  


Posted by 英会話ナチュラ・リングア横浜 at 00:23英語学習

2010年01月14日

日本最初の和英辞典

日本で最初の和英辞典が出版された町、横浜。もちろんヘボン博士の手によるもの。『和英語林集成』(1867)。英語のタイトルは、シンプルに、A Japanese and English Dictionary です。

和英語林集成については、ヘボン塾の流れをくむ、明治学院大学図書館や京都外国語大学図書館のウェッブにきちんと解説されているので、ぜひそちらをご覧ください。

明治学院大学図書館
http://www.meijigakuin.ac.jp/mgda/kaisetsu_tokucho.html

京都外国語大学図書館
http://www.kufs.ac.jp/toshokan/50/wei.htm

なお、ヘボン塾で教えていて、後に女学生を引き受けて教育を続けたメアリー・E・キダーの作ったのがフェリス女学院。もしかしたら、横浜は大学発祥の地といってもいいのかもしれません。

さて、詳細は図書館のページに譲って何を書きたいのかというと、ヘボン博士はとっても先見の明がある人だということについてです。そう思う理由をリストにしてみます。内容は上記のウェッブを参考にしています。

(1)縮約版が発行されていること
当初は在日の宣教師向けに出版されたもののようですが、世界中を旅して歩く宣教師たちにとって言葉は大切。持って歩ける辞書はとても実用的な道具だったと思います。携帯に便利なこの辞書は日本だけでなく、ロンドン、ニューヨーク、上海でも発行されました。最初からグローバルに出版されているところも、この辞書の優れた点です。

(2)日本語の音を忠実に再現していること
ヘボン博士は、日本人の発音を直接聞いて、その音を忠実に再現して辞書に載せています。だから、「新橋」は Shinbashi ではなく、shimbashi となっています。これがなぜすごいのかというと、文字から入る言葉ではなく、身体(耳・脳)から入ってくる言葉を大事にしていたという点です。これは、英語を学ぶ上で、今の日本人にもっとも欠けていることのように思います。

(3)日本語が横書きになっている
ワープロが一般的になってから、もちろんインターネット時代の現代からすると当たり前のことですが、当時日本語は全て縦書きでした。実は、和英五林集成の後に出版された『和譯英辭書(薩摩辞書)』という辞書がありますが、これは日本語が縦書きです。横書きの日本語は大きな意味をもっています。もしかしたら言い過ぎかもしれませんが、ヘボン博士が日本語を横書きにすることを思いつかなかったら、もしかしたらワープロ、インターネットが普及するようになって初めて、日本語が横書きになった... そんなことが起きていたかもしれません。

こんな画期的な工夫をしたヘボン博士のことですから、ヘボン塾で使われた英語のテキストはいったいどんなものだったのか。こちらは、主にヘボン夫人が教えていたようですが、ぜひ実物をみてみたいものです。  


Posted by 英会話ナチュラ・リングア横浜 at 02:11横浜と英語

2010年01月14日

英語学習にモチベーションは必要か?

英語を勉強したい! という人からよく聞く言葉が
「モチベーションがなかなか...」

英会話学校などでもよく
「モチベーションが大事です」

さて、このモチベーションという言葉、ふつうに使われていますが、あらためて考えると、どのような意味があるのでしょうか。

まずは、日本語でどういう意味をもっているかを大辞林でみてみると

(1) 動機付け
(2)動機や意欲を与えること。刺激。熱意。

英会話学校ではおそらく、モチベーションを「動機付け」という意味で使っているのでしょう。たぶん少しは「熱意」という意味もあるかもしれません。また、自分のことを言う場合は、たぶん「熱意」という意味合いが強くて、それに「動機付け」が加わるという感じでしょうか。

動機ということばをさらに引くと

(1)人が行動を起こしたり、決意したりする時の直接の(心理的な)原因・きっかけまたは目的。
「犯行の―」
「執筆の―」
「―が不純だ」
(2)〔英 motive; (ドイツ) Motiv〕(ア)〔心〕 人の行動を決定する意識的・無意識的原因。動因。
(イ)〔倫〕 行動を規定する根拠となる目的意識を伴った欲望や衝動。
(ウ)〔法〕 犯罪および意思表示・法律行為を行う際の内的原因。原因。
(3)モチーフ(2)に同じ。

さて、英語の意味はどうでしょうか。motivation の元になっている、motive を dictionary.com で 引いてみましょう。

1. something that causes a person to act in a certain way, do a certain thing, etc.; incentive.
2. the goal or object of a person's actions: Her motive was revenge.
3. (in art, literature, and music) a motif.

日本語と英語の意味をくらべると、意味はほとんど同じなのですが、一つだけ、英語の goal という意味が、日本語では少しずれているような気がします。それは、goal を日本語では「目的」としていますが、英語の場合に、「目的」と併せて「目標」という意味があることです。「目的」は人に何かを行動させるための原因やきっかけといった意味ですが、「目標」となると、目指すもの、向かおうとしている方向、達成しようとしていることとなります。

実は、日本語でモチベーションという言葉を聞くときに感じるのは、まるで営業の成績達成のためのインセンティブのようなイメージです。とってもきついことだけど、なんとか自分を駆り立てて、それを一生懸命、必死になって頑張って達成するもの。そしてそれを達成できたら、インセンティブがもらえる。そんな、ちょっと苦行のような感じを受けます。こういう学習の姿勢はやはりきついのではないかなと思います。

日本人は、相変わらず英語に苦手意識をもっていて、ほとんどそれがトラウマのようになっている。その原因はいろいろありますが、私が思うに、英語学習への「モチベーション」という言葉の解釈にも問題が、というか、日本人らしさが出ているのではないかと思います。

モチベーションをもし、「目標」ということばでとらえると、それは、自分が納得してかかげるものであって、たとえそこまで到達できなくても、また挑戦すればいい。そんなリラックスした感じがするのではないかと思います。

モチベーションがもし、与えられる、または無理をして自分に課すような動機付けなら、そろそろそんな無理強いとはおさらばして、もう一つの意味、「目標」というニュアンスでとらえてみてはどうでしょう。

スローイングリッシュの中心にある基本コンセプトは、まさにそれを提唱しています。

基本コンセプト:人は、外国語を学ぶことに喜びを感じる力をもっている
(1)なぜその方法で学ぶのか、正しい知識と理解をもつ
(2)自分に合った、心地よく感じる学習方法と教材を用いる
(3)あせらず、ゆっくり、しかも確実に英語を身につける

気張らずに、リラックス、リラックス!  


Posted by 英会話ナチュラ・リングア横浜 at 02:09英語学習

2010年01月14日

英会話学校発祥の地、横浜

横浜はいろいろな「日本発祥」をもつ街です。アイスクリーム、公園、テニス、理容など。詳しくは、横浜開港資料館の「よこはま事始め」をご覧ください。

さて、ここには紹介されていないのですが、資料をたどっていくと、実は横浜は、日本の英語学習の発祥の地なのです。漂流者や外国人から個人的に英語を習っていたという例は、長崎や江戸で少しずつ見られますが、たとえば英語塾や英会話テキストや英語教材などは、すべて横浜が日本初です。今日は、簡単な紹介にとどめておきますが、少しずつ詳しく紹介していければと思います。以下の簡単な年表に載せたのは、すべて日本最初のものです。

1861 商用会話発行。日本初の英会話教材
アメリカ人ヴァンリードが横浜の出版元師岡屋伊兵衛(日新堂)から出版

1861 ジャパン・ヘラルド(11.23 )発刊
ハンサード(英)による日本初の英字新聞

1863 ヘボン塾(文久3年、1863.9頃から)
ヘボン博士、ヘボン夫人による私塾。英語教育を中心に様々な教育が行われた。日本初の英語塾だといえる。なおヘボン博士はヘボン式のローマ字を考案した人物。

1867 和英語林集成出版
ヘボン博士による日本初の本格的和英辞典。


これ以外にも、英語学習と深い関わりのある聖書の日本語訳や、横浜3大英字新聞など、英語学習に深い関わりのあるものの多くが横浜で生まれています。そして、その多くがたくさんの人に影響を与え、今の日本を創っていく支えになっています。

本格的な英語教育機関としては、もちろん幕府が開設した開成所(東京大学の源流)がありますが、こちらはヘボン塾と同じ1863年で、10月11日開設。ヘボン塾は、1861年頃から少しずつ生徒が集まりだして、本格的に始めたのが、1863年9月。わずか1ヶ月のですが、ヘボン塾の方が最初です。しかも、こちらは私塾。つまり日本で最初の民間の英語学校ということにもなります。

そのうち、ぜひ「横浜、日本英語学習事始め」なんていうイベント(展示会、ワークショップ、トークセッション)プロデュースしたいです。  


Posted by 英会話ナチュラ・リングア横浜 at 02:08横浜と英語

2010年01月14日

ナチュラ・リングアが大切にすること

英会話ナチュラ・リングア横浜です

横浜市を中心に、カフェで学ぶスタイルの英会話を運営しています。

グーグルで検索をかけると、同じようなスタイルの英会話教室、学校は多くあります。また、マンツーマンのプログラムもとっても人気があります。

では、ナチュラ・リングアはどこが違うのか。
多くの英会話学校やプログラムでは、こうすれば英語が早く身につきます! と宣伝で謳っています。
ナチュラ・リングアでは、「早く」といった言葉は使いません。語学の学習には、やはりある程度の時間が必要になります。また、ちょっと決心をして努力をコツコツと重ねる必要もあります。ナチュラ・リングアが大切にしているのは、次の3つの原則です。

(1)なぜその方法で学ぶのか、正しい知識と理解をもつ
(2)自分に合った、心地よく感じる学習方法と教材を用いる
(3)あせらず、ゆっくり、しかも確実に英語を身につける

そして、1番のなぜ、その方法かについては、外国語を学ぶことを研究する、第二言語習得研究の成果をもとにしています。

このブログで、これから第二言語習得研究の情報を、できるだけ分かりやすく提供していこうと思います。また、英語学習に関する情報や、英語についての情報など、気軽な感じで、ゆったりと続けていければと思います。

英会話ナチュラ・リングア横浜
代表 潟沼 潤  


Posted by 英会話ナチュラ・リングア横浜 at 02:05総合