2010年03月04日

Twitter活用事例1000オフイベント開催決定!

Twitterの可能性や楽しさを多くの人に伝えていこうという
Twitter上の全国の有志によるプロジェクトのオフ会開催が決定しました!

日時:4月24日(土)19:00〜21:00
4会場(東京、名古屋、大阪、福岡)で同時開催

具体的な会場等、詳細は後日お知らせします!

Twitter活用事例1000についての詳しい情報は、こちらのウェッブサイトをご覧ください。






  


Posted by 英会話ナチュラ・リングア横浜 at 00:30総合

2010年03月03日

完璧じゃなくてもいいんじゃない?

昨日もアメリカで多くの人に人気のあったカムリのリコールが報道されていました。リコール隠しまで噂されてるみたいです。

今回の出来事を考える時に、トヨタの最大の強みが、実はもっとも大きな弱点ではなかったかと思えてなりません。

私の親もトヨタが大好きです。小さい頃からよく、トヨタはとにかく故障しない、そう親がいうのを聞いて育ちました。

アメリカに留学中も、私が日本人だとわかると、トヨタの車はExcellent だ!(とにかく故障が多い自国の車に比べて)本当故障しない、そう言ってトヨタの関係者でもないのに、なぜかよく褒められていました。

トヨタの品質に対するユーザーの信頼はとても強く、そこから生み出される安全性についても安心感を与えていたのがトヨタでした。

もちろん人の命を預かっている商品ですから、安全性はもっとも重要ですが、人間が関わって作っている以上、絶対ということは不可能です。

不具合や故障はないにこしたことはないのでしょうが、でも故障が起こるからこそ、普段から自分の車のコンディションを自分でチェックするという習慣がつくのだともいえます。アメリカではかなり多くの人がちょっとしたことなら、自分で車をいじったりします。

完璧を求められるあまりに、実際には完璧であるはずがないのに、実際よりよくみせたりしてしまう。

引き合いに出すとしかられるかもしれませんが、世界で最大のソフトウェア会社であるマイクロソフト社のWindowsは、おそらく世界でもっともバグとセキュリティーホールのあるソフトかもしれません。マイクロソフトの様子をみていると、まるでプログラムにバグがあるのは当たり前で、問題がでてくればその都度直せばいい、そう考えているように思えるくらいです。そんなふうに完璧とはいえない製品をだし、修正版のインストールの手間を毎回ユーザーに強いているにもかかわらず、マイクロソフトの優位は変わりません。

オリンピック選手の帰国記者会見でもそうでした。メダルの数がふるわなかったことを、まるで糺弾するかのような雰囲気。失敗をぜったいに許さない社会の空気。いつもきちっとして、ミスや遊びを許さない世間。選手の入場のユニフォームへの大人げないバッシング。

ひとたび有名人が不倫という間違いを犯すと、まるで自分は清廉潔白であるかのように、国をあげて避難をする社会。

こんな余裕のかけらも、寛容さもない社会のもっともすぐれた成功例であるトヨタ。

今回のトヨタの問題は、実は日本という国と日本人全体に向けられたリコール要求でなかったのだろうか?

毎日のように起きる、鉄道自殺。そのためにほんの30分、1時間遅れるだけで、目の色を変えて駅員にくってかかる乗客。なんとしてでも会社にくることを要求する中間管理職上司と同僚。

たいへんな厳しい世の中だから、真面目な顔をして、歯をくいしばって、寝る間も惜しんで働いて、未曾有の経済危機をのりこえなければいけない。それはもちろん分かります。

でも、一方で、危機のときこそジョークを言って、それを笑いとばすような人々が、海を渡るとたくさんいます。

トヨタがもし今後、いままで以上に完璧さを求めていくなら、きっとどこかでポキリと折れます。

いいじゃないですか。完璧じゃなくても。完璧であろうとすることなんかやめて、素直に世界の人々に言ったらどうでしょう。「完璧な車は作れません。でも、心を込めて、今の持てる力で作れる最高の車を作ります。もしそれで故障があったら、どんな小さなことでも、すぐに知らせてください。出来る精いっぱいのことをして、安心して乗ってもらえるように改良します。」

不具合や故障があるのはいいことじゃないですか。その段階で気づいて手当をすれば、大きな事故にならずにすむし、それを改善することで、さらによいものが作れる。

日本人がたぶん誰でも誇りに思っている、世界一の自動車メーカーのトヨタさん。いつまでも私たちの誇りでいてもらうためにも、どうか無理をしないでください。あなたがたが完璧じゃなくたって、いい車を作ってくれるって知ってますから。
そして、たぶん多くのアメリカ人の友達も、冷静になれば、分かってくれますから。

応援してます!  


Posted by 英会話ナチュラ・リングア横浜 at 21:34総合

2010年02月25日

絶対オススメ〜Twitter活用事例1000〜

ここのところ、あちらこちらで、「Twitterってさ〜」という声が聞こえてくるようになりました。
私も、毎日少しずつ新しいことをためそうと心がけていますが、一人が思いつくことは限られています。

そこで、おすすめしたいのが、起業家12年目、子育て中のワーキングマザーでもある、
平原由美さんが始めた、Twitter活用事例1000。

Twitterをやっている人なら、こちらのハッシュタグ(#twicase1000)をフォローするとその様子をうかがうことがができます。
ここでは、Twitterへのいろいろな関わり方をしている有志の人たちが、それぞれのTwitterへの思いや、工夫、試行錯誤を交換しています。
そういった事例を1000集めていこう(出版すると電話帳の厚さになるかも!)というプロジェクトです。

平原さんのかけ声(つぶやき)の下、Twitter上で定期的に時間を決めて、事例を交換しあったり、企画会議をしたり、もちろん好きなときに自分のツイートに"#twicase1000"を付けてつぶやいたりしています。

このプロジェクトにかける平原さんの思いや、これまでの活動の全貌は、ブログにまとめられています。

こちら

私も参加するようになって、実はまだ日が浅いのですが、すっかりはまっています!とにかくTwitterが好きな人たちが集まって、わいわいワクワクしながら、Twitter上でですが楽しく、熱く思いを交換しあっている。

近々、オフ会も開催されることになりましたが、そこは皆、ソーシャルメディアのイノベーターを自覚している人の集まり!ただの飲み会ではおわりません!

すでに、オフ会を Usteam、Skype、ニコニコ生放送などで中継して関東圏以外の人も参加できるようにしよう! メディアを巻き込もう、英語でオフ会の模様をTwitter上で同時通訳して、海外の人にも日本の盛り上がりを伝えていこう... などなど、考えただけでわくわくするような、前代未聞のオフ会になりそうです。

興味あるかたは、ぜひまずは平原さんのブログをご覧ください。



それと、最後に私が講師をするセミナーの宣伝ですが...

横浜市都筑区都筑ふれあいの丘にある、横浜都筑ビジネス&コミュニティに拠点を置くチャレンジスペースサービスが提供する、横浜ちゃれんじ倶楽部のセミナーとして、Twitterセミナーを行うことになりました。

題して、「あなたが一歩踏み出すための Twitter活用術」

第1回 は "アラフィフティー起業家の涙と笑いの Twitter実践記"

4月24日(土)11:00〜12:30スタートで、
5月、6月と全3回の予定です。

詳細は後日!
  
タグ :Twitter


Posted by 英会話ナチュラ・リングア横浜 at 21:50総合

2010年02月14日

横浜港を救おう!

今とっても気になっていることベスト5に入ること。それは横浜港についてです。
横浜は歴史的にも日本の代表的な港です。豪華客船が寄港したり、湾内クルーズ船が運行したりと、普通の人がイメージする港らしい光景が見られます。また、観光地としても常に人気のある赤レンガ倉庫、大桟橋や山下公園、港の見える丘公園、またみなとみらい地区など、港にふれることのできるスポットがにぎわっています。

このように一見活気のあるように見える横浜港ですが、実際には港としては世界の中で埋もれていこうとしています。港が存続していくためには、どれだけクルーズを走らせても、豪華客船を寄港させてもだめで、本来的には貨物運輸の拠点として、特に海外との貨物運輸のハブとして活用されることが必要です。それが今、危機的な状況に直面しています。

私は、港湾や海上運輸に関してはまったくの素人ですから、的外れや誤ったことを書くかもしれませんが、少なくとも今の時点で一般の素人が感じる危機感みたいなものをお伝えできればと思います。また専門の方のご指摘をもらえれば、うれしいです。

もともと小樽生まれで、港町横浜に引き寄せられるように2年前に横浜に移住。最初は港周辺の賑わいをみて、やっぱり活気があると思っていました。でも、貨物の施設の方を見に行った時に、2つのことが気になりました。日本でも代表的な港である横浜にしては(1)接岸している船の数が多くはないなということ、そして、(2)接岸している船が思っていたよりずっと小さかったこと。(1)についてはたとえばピークが夜であったりとかで、まったくの勘違いかもしれませんが、(2)については、日本有数の港だから、さぞ大きな貨物船が見られるかと思っていたことからも、とっても気になりました。もしかしたら、あまり利用されてないのかなと。

横浜市立中央図書館に行ったときに、たまたま港湾関係の本をみつけて、いくつか手にとって読んでみました。その中で今まで知らなかったことがとてもわかり安く書いてあった本がこちらです。

知ってもらいたい日本の港 、国分 和雄 (著) (アマゾンでは新刊・中古とも取り扱いなしです)

その本で読んだことと、自分でその後ネットでウェブサイトや資料を読みあさって、日本の港が実は危機的な状況にあるということでした。もちろん、関係者の方々が懸命に努力をしながら、なんとか盛り立てていこうとしていますが、なかなか他の人の理解が進まないこともあって、 思うようにいかないという状況のようです。

さて、素人なりにできるだけ分かりやすく書きます。

日本が資源のほとんどを海外からの輸入に頼っていることは誰もが知っています。自給率はほんのわずかで、輸入が止まったら今の生活が維持できないどころか、経済活動がおそらくストップします。また、輸出も重要な産業ですから海外への輸送も重要です。飛行機か船で運ばない限り、物は入ってきません。飛行機は輸送費も運べる量も、船に比べると非効率です。船は日本にとって今でも、輸出入の主役なのです。

さて、飛行機がジャンボジェットより大きい超大型の2階建て飛行機 A380の時代がこようとしているのと同じように、貨物もオーバーパナマックス型という大型のコンテナ船が海外輸送の主流になっています。コンテナとは、いろんな形や大きさの荷物をばらばらに積み込むのではなく、定型のコンテナに入れることで積み込みが楽で、しかも倉庫がなくてもそのまま積み重ねて保管ができる入れ物です。このコンテナをこれまで以上に大量に輸送することのできるのが、オーバーパナマックス型のコンテナ船です。

こうしたコンテナ船の航路として日本に関係があるのが、(1)太平洋を経由してアジアと北米を結ぶ北米航路、(2)マラッカ・シンガポール海峡、スエズ運河、地中海を経由してアジアとヨーロッパ間を結ぶ欧州航路です。

大型コンテナ船が接岸するためには、当然水深の面でも、埠頭の長さも規模が必要だということは感覚的に分かると思います。具体的にいうと、岸壁が350メートル以上、水深で15メートル以上の深さが必要になります。こうした埠頭を大水深バースといいます。現時点では、横浜には専用の大水深バースが2つ供用されています。2つはすごいと思わないでくださいね。アジアの他の国と比べて見ると:

中国 28(計画 112)
韓国 15(計画 48)
シンガポール 16(計画 17)
韓国 15(計画 48)
日本 4(整備中 5 計画 6)

数字は実際に供用されている数と括弧内が計画中のものです。中国で計画中が112というのはものすごい数ですが、国土交通省が平成21年4月現在で調べた統計からの引用なので間違いはないと思います。韓国の 48もかなりの数です。シンガポールも負けてはいません。それに比べて日本は整備中のものと計画中をすべてあわせて、ようやく15です。つまりアジアの主要な港を抱える国の今のレベルにようやく追いつくという状況です。

このように書くと、貨物の取り扱い量が実際には減っていて、大型貨物も思ったほど入ってきていない現実があるからこれ以上は過剰投資だというように声高な叫びも聞こえてきます。でも、ちょっと考えてみると、実は認識がまったく逆で、取扱量や大型船の数が少ないのは、それに対応できるハードが整っていないからということではないかと思います。また、ソフト的な問題もあります。日本の港が人件費が他の国よりはるかに高いということ、また、税関の手続が、縦割り行政の弊害で2.7日もかかってしまうことです。ある資料では、税関の手続のために、書類をもってあちこち走り回らなければならないそうです。アジアの主要国の港では窓口が一本化され、電子化も進んでいるため、24時間以内にはすべて終了します。

大型船が入れないとなぜいけないのか。別に小型のコンテナが運んでくるようにすればいいじゃないかという声もありますが、先ほどのコンテナ船の主要航路を思い出してください。ヨーロッパからの航路は途中にシンガポールや香港があります。北米航路は途中で日本を通ります。大型コンテナが日本に直接入って来れないとどういうことが起こるか。

ヨーロッパからの航路は、シンガポールや中国の港で日本向けの荷物を降ろし、そこから小さな船に積み替えて日本まで運ぶことになります。また、北米航路は日本を素通りして香港などに行き、同じように、小さな船に積み替えて日本へ運ぶ。当然、積み替えと日本への小型コンテナの輸送費が余計にかかってしまいます。

輸出の場合は直接日本から欧米へ船をだせばいいということになりそうですが、船一杯に大量に輸出するなら別ですが、少量の場合は他の船で一緒に運ぶことになりますから、やはりアジアの港に一度運んでということが必要になってしまいます。

もし大型コンテナがどんどん日本に寄港していけるインフラが整っていれば、直接積み込みができます。また、アジアとの輸出入も定期航路をつかうことでコストを減らすことができます。

もっと大切なことは、空港もそうですが、ハブ化という問題です。世界の物流が行き交う中心の港になれば、それだけ経済活動の鍵を握れます。中国や韓国、シンガポールがねらっているのはまさにこのハブ化です。日本がハブ化ができないと、経済の中心がそうしたアジアの国に移ってしまいます。

街もそうですが、多くの人や物が行き交うところは、あらゆる面で活気があります。ハブ化ということを甘く見ていると、人や物が日本を素通りしてしまい、一方通行の流れしかない活気のない場所になってしまいかねません。

事業仕分けが注目を浴びている中で、目先のことだけをみて、お金がかかることはなんでも悪という風潮が出てきているような気がしています。でも、一見莫大なお金がかかることでも大切なことには工夫をして投資をする必要があると思います。ほとんどの物が船で運ばれてくる日本。その輸送をサポートする港は、とても重要なインフラだと思います。

もう一言だけ付け加えると、海外だけでなく国内の輸送も、船を使うと量もコスト面でも、また環境面でもいいことがたくさんあります。

横浜に住んでいたり、関わりがある人は、船や港のもつ役割や現状をもういちどしっかりと考え直すことが、ぜひとも必要です。


  


Posted by 英会話ナチュラ・リングア横浜 at 12:27総合

2010年02月07日

New York Timesに見るトヨタのリコール問題

プリウスの大量リコールの問題に関して、アメリカのメディアは追求の勢いをどんどん増してきています。私が読んでいるのは、主に The New York Timesですが、他誌も積極的に問題を取り上げていて、当然関心が高いです。

今回のトヨタの対応に関して、このブログを書いている時点で一番新しい The New York Times の記事では、過去のトヨタのリコールや不具合の事例を全て挙げています。まるで、ほら、実はこんなに問題があったんだよ! そう言わんばかりに..

また、今回のトップの対応の遅さや、最近の自社弁護の傾向を際だたせるかのように、かつてのトヨタ、特に30年前にアメリカの市場を開拓しているころと比べて、いかに会社の姿勢が変わってきているかを詳しく述べています。また、1989年のレクサスの不具合が見つかった時は、迅速に対応し、会社がわざわざ顧客の家まで出向いて車を回収してまわったということを例としてあげています。

そんな会社が、最近は、問題が起こると、顧客の運転の仕方に問題があるなどと自己弁護をするようになったと指摘をしています。いったい何がトヨタにおこっているのでしょうか。プリウスの販売のあまりの好調に、またそのハイブリッド技術への高い評価に、奢りがいつのまにか生まれてしまったのでしょうか。

さて、文化的な違いという観点から、今回のトヨタの対応について2つ問題点を指摘したいと思います。

(1)トップの対応のスピードの遅さ
アメリカは大統領に大きな権限を与えている国です。また企業でもCEOは絶大な権力をもっていて、多くのことがトップの判断で決まり、素早く(個々に程度の差はありますが、日本の政府や一般的な日本の会社と比較すると)行動がとられます。分かりやすい例で言うと、国内で大規模な災害が起こったりすると、早いときは次の日には大統領自らが被災地を激励にいったりしますし、応援のメッセージも出すのが早いです。

これに対し、日本の政府は議員内閣制ですから、総理大臣の権限や裁量は大統領に比べるとかなり制限されます。党内や派閥内、他の政党、関係省庁などのコンセンサスや根回しが行われてから初めてトップが動くというのが普通です。これは民主党政権になってもあまり変わった感じがしません。

アメリカ人は悪者をやっつけたり、自分の命をはって人々を守るヒーローが大好きです。そんなアメリカ人からは、今日になってようやく「形ばかり」の記者会見を行ったトヨタのトップは、責任あるリーダーとはうつらなかったようです。

(2)記者会見は原稿を見ないで、アイコンタクト!
The New York Timesの記事は、ビデオが直接画面内で見られるようになっています。豊田社長の会見が、実はもうひとつの問題です。

公式に話をする時は、原稿があってもいいのですが、できれば原稿を見ないで話せるように、事前にしっかり練習をする必要があります。頻繁に原稿に目を落としたり、感情も入れず平板な調子で読んだりすると、自信がない、責任がない、何かを隠している、と見られてしまいます。豊田社長の記者会見はまさに上記の問題点そのままの会見でした。

世界的な大企業であるトヨタで、危機管理のための準備や外部のサポート(マスコミ対策も含む)がまったく機能しないということがあるのでしょうか。とっても不思議でならない今の状況です。  


Posted by 英会話ナチュラ・リングア横浜 at 03:54総合

2010年01月30日

たとえ小さなことであっても

横浜の歴史に埋もれたヘボン博士のことについて、今たくさん資料を読んでいます。以前書いたように、ヘボン博士は、ヘボン式ローマ字をつくった人ですが、横浜の歴史、もっというと幕末から明治に変わっていく日本という国に、そんなに派手ではなかったのかもしれませんが、静かに深く影響を与えた人です。

今読んでいるのが、高谷道男編訳「ヘボンの手紙」

弟との間の私信を子孫から託されて、高谷氏が訳したもので、当時のヘボン博士の生の声が記されています。

苦しい立場や悲しみ、不満、自分の功績に対する率直な誇りなどが正直に書かれていて、ヘボン博士の人柄が伝わってきます。

日本に来る時に、実はヘボン夫妻は、息子の身の安全と(幕末日本は、非常に政情が不安定で安心して暮らせるという場所ではないと考えられていたため)、それと将来のことを考えて、まだ十代のサミュエルをアメリカの友人に託してきています。息子を置いて日本にきたことの是非は、もちろんヘボン博士をずっと悩ませていました。それでも自分の使命を果たしたいという強い思いから、日本にとどまり、自分の心の声に従い続けました。

「わたしはこの国において役に立つものになるかもわかりません。どんな小さいことであっても、とにかく何かに役に立つことをやろうと努めています。」

ヘボン博士のこの言葉は、閉塞感にとらわれている今の日本人に、一番必要なメッセージかもしれません。

たとえ小さなことであっても、何か役に立つことをとにかくやってみる!  


Posted by 英会話ナチュラ・リングア横浜 at 00:20総合

2010年01月27日

日本の男はなぜエスコートができないか!

いや、私が言ったんじゃありません!
私のまわりの女性達が集まって話している時に盛り上がった話題がこれ。
どうやらデートの時に、かなり不愉快な思いをしているようで、具体的に書くことは差し控えますが、男性のみなさま、女性達はけっこう普段の扱われ方に不満をもっているようです。

もちろん、欧米のように必ずドアを開けて待っていたり、クルマに乗るときにドアを開けてくれたりなど、映画でよくみかけるような欧米風のエスコートまでは求めていないという声も多かったのですが、おそらくちょっとした気遣いが足りない! どうやらそういうことが、ちりも積もって山となっているみたいですね。

さて、そんな日本の男性と比較対象になっているのが、おそらく欧米の男性のレディーファーストの精神や態度でしょう。ちなみに、英語でいうと、Ladies first と "s" がつきます。

私自身のアメリカでの生活を振り返って考えると、たとえばドアを開けたりなどは、女性に対してだけでなく、男性に対してもふつうにしていました。先にドアにたどりついた人が、後から来た人のためにドアを開けて待っているのです。

また、"After you." という言葉もよく聞きました。「お先にどうぞ」という意味です。ドアやエレベータなど、ありとあらゆるところで、先に人を通したり、乗せたり、道を譲ったりなどするときに、言ったり、言われたりします。

また、マナーとはちょっと違いますが、人とすれ違ったときなど、まったく見知らぬ人でも目があったらほとんどの場合、会釈をしたり、にっこり笑ったり、"Hi"と挨拶したりということが普通でした。もちろん大都会に行くとちょっと頻度は違ってきますが、それでもお店などで目があったりすると、挨拶したりします。

日本では、ほとんどの場合、人と目を合わせることは避けますよね。わざと目を合わせると、すっと目をそらされてしまいます。微笑みかけると、たいていは変な人になってしまう...!習慣の違いですから、仕方がないですが。

実は、友達にいつも呆れられますが、私はけっこうどこでも知らない人にも気軽に話しかけて、あちらこちらで友達をつくってしまうのですが、これってきっとアメリカでの経験が影響しているのかもしれません。

欧米のエスコート文化の背景には、人との距離が近い、あるいは日本と違った距離感があるということがあるかもしれません。

また、アメリカなどでは、子供の頃から、ちょっとドレスアップして出かけるパーティがあったりします。そこで、マナーや異性の扱いを学んだりします。特に、高校卒業時のプロムは映画でもよく出てくるので、ご存じかと思いますが、必ず男女ペアで参加するパーティで、男の子はパートナーの女性を家まで迎えにいき、終わった後はしっかり送り届けます。当然親と顔を合わせる訳ですから、マナーなどもきちんとしてないとちょっと後からまずいことになります。

大学でもこういったパーティはよく開かれています。最近は、ちょっとカジュアルになる傾向があるかもしれませんが、大学がバックアップして、Student Body / Student Government (生徒の自治会)が主催するものは、私が行っていた大学でも、しっかりドレスアップしていくものが多かったと思います。

大人になってからもよくパーティがあって、男女ペアという条件がほとんどですから、エスコート術をマスターしていることが必須です。

たぶん、日本人の男性がエスコートが苦手なのは、単にそういう、ドレスアップするパーティ等の機会がないからということが言えるかもしれません。

そのうち、「男を磨く英会話」というのをやってみようかなと計画中です。英語を学びながら、エスコート術も身につく、そんな英語講座。日本男性、頑張りましょうね!  


Posted by 英会話ナチュラ・リングア横浜 at 03:16総合

2010年01月26日

Twitter 英語アシスト 無料サービス始めました!

英会話ナチュラ・リングア横浜では、Twitter 英語アシスタントサービスを試験的にスタートします。英語を学んでいて出会う疑問や質問から、仕事上でぶつかるお悩みごとまで、気軽に相談できます。

相談の送り方は簡単です。あなたの Twitterのアカウントから以下の通りに打ち込んで、普通に送信してください。

@naturalingua Asst_me お困りごとを書いてください

あなたの相談に140文字でお答えを差し上げます。
英語に関する気軽なちょっとしたお困りごと、疑問、質問にぜひご利用ください。もちろん無料で利用していただけます。

お願い:
(1) 返答にはお時間をいただく場合があります
(2) 送信はダイレクトメッセージではなく、普通の投稿として送信してください。
(3) プライバシーに関わる情報を書かないように注意してください。
(4) 相談はあくまでも一回の送信で収まる範囲でお願いします(つまり140文字以内)。短時間に複数に分けての送信を不愉快に感じる方もいらっしゃいます。Twitterコミュニティへの配慮からも、守っていただくようお願いします。
(5) 回答は誠意をもっていたしますが、あくまでもアドバイスのひとつであることを御了承ください。

なお、サービスの利用には、 Twitterのアカウントが必要です。まだの方は、ぜひこの機会に登録を!

この件に関するお問い合わせは下記までお願いします。

また、140文字で収まらないもっと突っ込んだ相談をしたい、英語に関する本格的なサポートが必要という方は、以下のメール宛に別途ご相談ください。

英会話ナチュラ・リングア横浜
代表 潟沼 潤(かたぬま じゅん)
natura.lingua@gmail.com  


Posted by 英会話ナチュラ・リングア横浜 at 02:30総合

2010年01月20日

ロバート・サブダの飛び出す絵本でハートを鷲づかみ!

クリスマスの時期にたくさん本屋さんに並んでいたので、たぶんご存じの方が多いかと思いますが、ロバート・サブダが私の周りでブームになっています。私も、本屋さんで初めて見た時、子供の頃によく見ていた飛び出す絵本とはずいぶん違って、すごく精巧な作りに驚きました。しばらくして、女友達が渋谷でやっているバーに行くと、本屋で見た不思議の国のアリスの飛び出す絵本が!友達もすっかりお気に入りになっていて、その後行くたびに飛び出す絵本が増えていきました。

ロバート・サブダ。ニューヨーク在住の絵本アーティストです。絵本作家というよりも、たぶんアーティストと呼んだ方がぴったりきます。まだ、見たことのない方は、ぜひ近くの大きな本屋さんの児童書コーナーに行ってみてください。サブダの絵本の本当のすごさは、たぶん体験しないと分かりません。普通よくある飛び出す絵本は、絵が単に立体化したという感じですが、サブダの場合は、立体化された絵自体に物語りがあり、世界があり、動きがあり、時には音や空気、あるいは香りや触感があるように感じさせもします。もちろん、広げたときに、これどうやって作ったんだろうという驚きと、たたむ時にまた、これどうやって納まるように設計するんだろうというさらなる驚きがあります。

公式ウェッブサイトによると、ロバート・サブダは、ミシガン州のデトロイトから100キロ少し西にいったところにあるピンクニーという、人口2千人ほどの村で生まれ育ちました。子供の頃、親がいつもお話を読んでくれるような家庭で育ちました。父親は石工と大工で、自分の手で何かを創り上げることへの興味は父親の影響で培われました。

また、地元のダンススクールを営んでいた母親のところで、タップダンスをしたり、ダンスで物語を表現したり、また背景を作ったりという芸術表現を楽しんでいました。

学校では、サブダがアートが大好きなことを知っていた先生に、学校の掲示板を作るのを任されて、紙のコラージュで掲示板を飾ったりしました。

飛び出す絵本との出会いは、なんと歯科医院でのことでした。最初にいった歯医者でとっても痛い思いをしたので、そこには絶対に行きたくないということで、新しい歯医者に連れて行かれました。そこで気を紛らわせるために、母親から言われて本を取りに行ったサブダが手にしたのが飛び出す絵本でした。英語でいうと Pop-up book。そこで出会った本に魅せられて、やがて美術学校に進んだサブダは出版社の子供の本の部門でインターンシップをしながら、絵本についてあらゆることを学びました。

下着のパッケージデザインの仕事をしながら、やがて子供の本のイラストの仕事をするようになり、ずっとやりたかった飛び出す絵本を作るチャンスをねらっていました。

今では、散らかり放題でも誰からも怒られない環境で、好きなだけ飛び出す絵本をパートナーと制作しています。

サブダの本はもちろんですが、彼の公式ウェッブサイトも覗いてみてください。本の紹介はもちろんですが、面白いのは、"Make your own pop-ups" というページがあって、簡単なものから、ちょっと手の込んだものまで、写真といっしょに詳しく手順が載っていて、自分で飛び出す絵本を作ってみることができます。説明が英語ですから、英語の勉強だと思ってチャレンジしてみてはどうでしょう? 飛び出す絵本作りを楽しみながら、英語も勉強できる。まさに一石二鳥です。

さて、私の女友達によると、女性はこの絵本をプレゼンとされると喜ぶこと間違いがないそうです。サブダの飛び出す絵本をプレゼントして、意中の女性の心を鷲づかみにできるよとのこと。男性の方、試してみてはいかが?  


Posted by 英会話ナチュラ・リングア横浜 at 00:47総合

2010年01月16日

かいじゅうたちのいるところ

昨日からいよいよ公開になった映画「かいじゅうたちのいるところ」
Where the Wild Things Are かいじゅうたちのいるところは、Maurice Sendak の絵本の映画化。札幌で大学教員だった時にテキストとして使ったので思い出がある。

絵本をテキストに使ったのは、幼児教育学科の英語の授業だったこともあるが、アメリカの公共放送 (PBS) で 2008年まで放送された、Reading Rainbowという大好きな子供番組の影響もある。この番組のホストでエグゼクティブ・プロデューサーは、LeVar Burton。Star Trek: the Next Generation のチーフエンジニア、ジョーディの役者さんでもある。

番組の主な内容は、有名人による本の朗読とBurtonによる色々な職業の人へのインタビュー。そして、子供達が自分のお気に入りの本を紹介するというのが主な内容。センダックの絵本に出あったのは確かこの番組の中でだった。大物映画俳優など、びっくりするような人が登場して、本を朗読するのも、毎回見ていてとっても楽しみだった。

Burton がオススメの本を紹介した後の決まり文句、"But you don't have to take my word for it." が懐かしい!

Sendak の本との出会いも、この番組を通して。誰が朗読したのか、それとも子供達が紹介したのか、残念ながら記憶がないが、ちょっとグロテスクな感じの、でもとってもふしぎなかわいさがあるセンダックの絵本の世界に、すっと引き込まれていった感覚は今でも覚えている。

英語の勉強に絵本を選ぶ人も、けっこう多いと思う。文章が短いので、それほど負担なく読めるし、オススメ。
でも、なんでもそうだけど、勉強しよう!って構えないで、リラックスしてまずはその世界を楽しんで見るのがいいと思う。

言葉のリズム、絵との不思議なバランス、簡単だけど厳選されたコトバ、色、音、香り...
感覚を研ぎ澄まして、感じるものをすなおに受け取る...

絵本はそんなふうに、普段忘れていた感覚を呼び覚ますのにとってもいいのではないかと思う。
そして、感覚をすなおに解放して英語に向き合うと、きっと勉強しようとして聞こえてこなかったもの、話そうとして出てこなかった言葉、伝えようとしてうまく伝わらなかったことが、スムーズに回り出す。

映画ももちろん、楽しみです。上映館があちこちにあるみたいです。絵本と映画、どちらもおすすめします。
But you don' have to take my word for it!  


Posted by 英会話ナチュラ・リングア横浜 at 14:07総合

2010年01月14日

ナチュラ・リングアが大切にすること

英会話ナチュラ・リングア横浜です

横浜市を中心に、カフェで学ぶスタイルの英会話を運営しています。

グーグルで検索をかけると、同じようなスタイルの英会話教室、学校は多くあります。また、マンツーマンのプログラムもとっても人気があります。

では、ナチュラ・リングアはどこが違うのか。
多くの英会話学校やプログラムでは、こうすれば英語が早く身につきます! と宣伝で謳っています。
ナチュラ・リングアでは、「早く」といった言葉は使いません。語学の学習には、やはりある程度の時間が必要になります。また、ちょっと決心をして努力をコツコツと重ねる必要もあります。ナチュラ・リングアが大切にしているのは、次の3つの原則です。

(1)なぜその方法で学ぶのか、正しい知識と理解をもつ
(2)自分に合った、心地よく感じる学習方法と教材を用いる
(3)あせらず、ゆっくり、しかも確実に英語を身につける

そして、1番のなぜ、その方法かについては、外国語を学ぶことを研究する、第二言語習得研究の成果をもとにしています。

このブログで、これから第二言語習得研究の情報を、できるだけ分かりやすく提供していこうと思います。また、英語学習に関する情報や、英語についての情報など、気軽な感じで、ゆったりと続けていければと思います。

英会話ナチュラ・リングア横浜
代表 潟沼 潤  


Posted by 英会話ナチュラ・リングア横浜 at 02:05総合